Web2.0における叡智の結集

  • 2008/10/22(水) 23:52:22

Web2.0における叡智の結集

Webにおける現象として
WikipediaやLinuxなどユーザー参加による
叡智の結集が行なわれることがしばしばある。

なぜこのようなことが起こるのか、
を考えてみたいと思う。



仕事中もコーディングの図

まず背景として、
物があふれ、生活が豊かになったことから
ネット上のボランティア作業に没頭しても
生活が脅かされるという危険性が減ったことが挙げられる。
日々の生活に苦しむようであれば、
直接の金銭的利益に結びつきにくい
ネットでの知的生産活動にはなかなか従事できないだろう。
所得倍増計画の最中にはこんな現象は起きるはずもない。
現在、特にヨーロッパ、アメリカを始めとした先進国の生活が豊かな層で
オープンソース開発などの活動が活発なようだ。

このような背景があり、
実際にネット上の知的生産活動に楽しみを見出した人々は
次々とボランティア作業に没頭していく。

ではこの活動の”楽しみ”というはどこから生まれるのだろうか。

それは以下の2つだと私は思う。
.優奪半紊涼療生産活動のあいまいさ(偶有性)
知らない人との共同作業によって、新たな気づきや考えが得られる快感がある。
自分の書いたページ、プログラムが誰か知らない人に
改変されてよりよいものになったときの快感、感動などがあるだろう。
そして、参加者は、よりよいものを提供すれば、相手からよりよいリアクションが返ってくる
というポジティブフィードバックを信じている。
そこには絶対にこのようなリアクションが返ってくるという保証はなく、
よい意味でのありまいさが存在する。
この偶有性がさらなる活動の欲求につながるのだろう。

∪果物のわかりやすさ
Wikipediaにしろ、linuxにしろ成果物が非常に分かりやすい。
皆の叡智を結集したネット上の辞書、無償OSなど
このようなものは実際にリアル世界にもあるし、
世の中における必要性が分かりやすい。
完成物に関してもある言葉の説明のページやプログラムなど
きちんとカタチを持ったモノを伴っている。
つまり、皆にわかりやすい共通のゴールがある。

もしこれが、2chのようにユーザー参加型で偶有性を持ってはいるが
成果物、ゴールが分かりにくい知的生産活動ならば
活動者はその欲求を見出せなくなってゆくだろう。

上記2つの楽しみがあるようなネット上の活動は
世界に対して最高の成果物を常に提示し続けるのではないだろうか。

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Microsoft LiveMesh

  • 2008/10/20(月) 23:44:01

クラウドコンピューティングサービスあれこれ
今日はLiveMeshについて。
各ローカル端末のデータ同期が出来るようだが、
ネットのあちら側のリソースを従量課金で使用するのが
クラウドならば、これは別にクラウドサービスではない。




・Live Mesh
Preview版は順場待ち状態ですぐには試せないが分かりやすい説明があります。
→http://mtl.recruit.co.jp/blog/2008/05/microsoft_live_mesh.html

登録されたあるデバイスで入手されたデータは自動的にクラウド上にUploadされ、
その他のデバイスにDownload、同期される。
やり取りするデータは XML / JSON / RSS / Atom フィード形式、
つまり Web APIの標準的な知識を持っていれば、
手軽に Live Mesh 対応のアプリが開発可能である。

しかし、
Fatクライアント間でデータ同期をとるサービスって、
別にわざわざファイルデータの完全同期までしなくても、
ほとんどのデータはクラウド上に置いといてクライアントからその都度アクセスする方が
現在のインターネットアクセス環境からすると効率的だし、
クラウドコンピューティングの流れからすると正しい気がするのですが。

クラウドコンピューティング祭り(1/2)

  • 2008/10/17(金) 00:06:02

クラウドコンピューティング祭り(1/2)

ここ半年から1年くらいで急速な
広がりを見せているクラウドコンピューティング。
ネットワーク越しに容易に、かつ低コストでソフトウェアや
プラットフォーム、リソースを利用できるというサービス。
特段目新しい技術的が使われているということはないけれども
サービスとしては実用に耐えうるものになったと
認知されつつあり、この言葉に注目が集まっているようだ。

実際にAmazon EC2, S3、
Google App Engineなど使ってみると確かに面白い。
本当に簡単にWebアプリケーションが作れてしまったりする。
Google App Engineをやってみたことがない人は
是非その面白さを体験してみてほしい↓
http://builder.japan.zdnet.com/sp/google-app-engine/story/0,3800086196,20371257,00.htm
pythonとかWebApp作成用の言語も何も知らなくてもいいので
書いてある通りに、とにかくやってみるといいと思う。
(アクセスするとHello World!と表示されるページがすぐ作れる。)

さて、いつまで続くかクラウド祭り。



図1,時が経つとテクノロジーの騒がれ方も変わっていく図
Gartner: Hype Cycle for Emerging Technologies 2008
(TechCrunch より引用)

図1を見るところクラウドコンピューティングは
まさに期待も高まりに高まりバブルを呈すところといったところか。
そして、夢物語と化けの皮がはがれて現実が見えるとき
(through of Disillusionment)を迎えることになる。
一概に何年経つと人気先行から普及期に入っていくかは分からない。
through of Disillusionmentの時期に消えてゆくこともあるだろう。

しかし、高機能なソフトウェア、 開発・運用プラットフォーム、インフラが
ネットワーク越しに好きなときに好きなだけ使えるというサービス(SaaS, PaaS, HaaS)
そして、それを支える技術(仮想化、オートノミック、グリッド、ユーティリティコンピューティング)
が出揃ってきた今、
そのリスクの認識がされてお祭り騒ぎは収まっても
クラウドコンピューティングが普及していくことは間違いないだろう。

ただし、今は各社がこれこそ新たな時代のサービスと
はやし立てて、注目を集めさせ、投資をさせようとする
お祭り騒ぎの期間であることだけは忘れずに。


さて、次回は各社さまざまなサービスを発表して来ているが、
それぞれどんなサービスなのかと
その位置づけはどうなっているのかを考えてみたい。

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Web APIのハードル

  • 2008/10/11(土) 15:28:19

Web APIのハードル

Web2.0の特徴といえば、
個人の情報発信と大衆の集合知、
そして、Web APIの公開とマッシュアップ
と言われている。
しかし、Web APIとマッシュアップが
本当に有益と思えるのはいつになるのだろうか。

個人の情報発信と集合知の成果物といえばbrog, wikipedia, Linuxなど
誰しもが知っていてその恩恵を受けていることは意識しやすいだろう。
brogを読み書きし、流行の情報、考えを共有する。
知らないことはWikipediaでとりあえず調べて概要をつかむ。
そして、家のPCのOSはLinux。

Web APIはどうだろう、
マッシュアップで作成されたサイトを利用することもある。

-雲の動きもわかる天気情報
http://www.weatherbonk.com/weather/index.jsp

ただ、マッシュアップされたサイトを利用するのが主で、
APIを自ら利用するケースは少ないのではないかと思う。
最近は簡単に利用できるweb APIもある。
ハードルも下がってきていると言える。

自サイトへのGoogle mapの超簡単組み込み方法
http://googlejapan.blogspot.com/2007/08/google_18.html


大きな地図で見る

ただ、どうもキラーAPIに欠けるような気がしてならない。
youtubeが上がってきたのは面白いと思うが、
ほとんどが地図情報、検索結果表示、
写真・ニュース表示などの機能に集中していて、
あまり目を引く機能がないのは事実だと思うし、





図1, プログラマブルウェブ(http://www.programmableweb.com/apis)の利用調査結果





図2, Utilization rate’s Power low(人気者がより人気者になっている図)


図1のようにトップがほとんどの人気を占めていて、
(上位5%のAPIが全体の80%以上の利用数を占めている。)
図2のように順位と利用者割合の関係がべき乗則
(power low: 双対数軸を取ると直線上に分布が見られる状態)を示していて、
上位のものがほとんどそのままの順位の状態では
ある意味、市場としては定常状態に入っているということではないのだろうか。
今後よほど革新的なweb APIがでない限り
この状態を覆すのは難しいのではないだろうか。

Web APIの本当の有用性を体感できるまでには
今しばらく時間がかかる気がする。



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