【本】クラウド化する世界

  • 2008/11/02(日) 19:54:21



【本】クラウド化する世界

・著者の主要な命題としては以下。
「第一部:
電力のユーティリティ化は幾つかのキーとなるテクノロジーがそろった後急速に実現し、
企業規模の拡大、労働の非熟練化、賃金の底上げ、ホワイトカラーの出現、
消費主義の拡大など広範囲に変化を及ぼした。
コンピューティング能力のユーティリティ化についても同様であり、
今まさにキーテクノロジーがそろった。
新旧の企業はこのユーティリティ化の流れに乗ろうとし、
今後急速にこれが実現されていくだろうと予測される。

第二部:
World Wide Computer(インターネットで相互接続されたコンピュータ群)は
規定のプラットフォームになり、商業的利用が進むにしたがって
企業と労働者、文化や社会にも様々な影響を及ぼす。
また、インターネットは潜在的な不安定性、危険性をはらんでいるし、
政府、官僚、事業者などの統制管理ツールとしての側面を持っている。
そして、少し先の未来、World Wide Computerに人間が接続され、
我々とコンピュータの関係も変化すると考えられる。」



・総合所感
World Wide Computer(インターネットによって相互接続されたコンピュータ全体)
によってもたらされる経済、文化、企業、労働者などへの影響を示している。
目新しい未来予測や、こうすべきという指南はないが、
クラウドコンピューティング実現とその影響に関する俯瞰的理解にはもっとも適している本。
他のWeb2.0やインターネット関連の本に比べると若干Negativeな印象を受けるが
これも他の本があまりにユートピアン的に語りすぎているからだろう。
企業や個人に起きていることの詳細やビジネスに特化した論考をしているわけではない。
あくまで現状を俯瞰理解をするのに非常に役にたつ。

ちなみにクラウドコンピューティングという言葉は使われていません。



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